“ロープアクセス調査専門企業日本空糸株式会社”

多様性と持続可能性

SDGsがさけばれる世の中、自分たちは貢献できているのだろうか?


ガレージベンチャー / 倉庫ではじまった旅路

昨日、一昨日と日本空糸は事務所のリノベーションをしていました。

古い事務所付き倉庫でいわゆるガレージベンチャー的スタートを切った6年前。
ここは廃墟感立ち込める、住宅地の一倉庫でした。

ほったて小屋で、立て付けもイマイチで、断熱なんて無い。
でも、僕らにとって幸いしたことがいくつもありました。

  1. そこそこ大きく雨風を凌ぐには充分な倉庫(ここはすぐに訓練棟になりました)
  2. 小さくそして寒くとも光回線と電気が通っている事務所
  3. 理解のある大家さん(改装は好きにして良いと快く言ってくれた)
  4. etc...

僕たちの旅路はここから始まりました。
そんな事務所も所帯が増え、3人で始めた事業はいまや7人での活動となりました。

正直、まだまだ収益の波は荒く、安定的に過ごせているとは言い難い状況です。そんな中でも、前期は初黒字決算を迎えることができました。
社員は育っていますが、今期は数字的に正直厳しい面があり、安全でお客様に寄り添った内容の提案をよりしていかなければな...と感じています。

サスティナビリティ? / 持続可能性

日本空糸は主軸事業として、建設コンサルタント事業として当初から構造物調査を下請けとして受託しています。
この事業自体は、インフラの保全という国や自治体レベルの持続可能性に寄与できる仕事だと感じています。通常計画される「梯子」「足場」「高所作業車」などでは点検不可能な箇所の目視点検やサンプリングを行えるためです。いままでは、「近接不可」として遠望のみで対応されてきました。状況的に遠望を基本とする場所があっても良いと思いますが、場所によってロープアクセスが最後の切り札的な立ち位置になることがあります。


さて現在立ち上げ中の樹木事業...
国、自治体レベルの話は仮に政策が認められれば予算が確保される可能性があります。


さて、個人宅は?

最近、民地の伐採相談を受けることが増えてきました。
岩手・宮城に限らないことだとは思うのですが、樹木に昇れる昇れない以前に、防風林に手をかけるべき世代がいないのです。農家に残っているのは高齢者。仮に動ける年齢の人が残っていても、木を切ったことがない人、すでに自分のできる範囲を超えてしまった林野を抱える人がたくさんいます。

ボランティアとして地域貢献をすれば?という発想がよぎる反面、全てを無償ボランティアでするわけにはいかない現実も付きまといます。
自分たちが持続可能でなければ、社会課題に持続的に向き合うことは出来ないからです。

ここにきて、これはすでに空き家問題に並ぶ社会的課題になったのではないかと考えるようになりました。
切られた材の行方も、薪以外に確保できないものか?とも考えています。課題と課題をつなげれば、解決になる可能性もあるからです。

森林整備、里山整備をするNPOを株式会社に併設してしまおうかとも思う最近です。



Posted by norimitsu.i at 6:47 日時 2021/03/19

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